2020/01/01 00:00

赤い鳥(akaitori laser craftの前身)の木のおもちゃは2019年をもちまして、製造を終了しました。
最終ストックの一部を当ショップで販売致します。永年のご愛玩ありがとうございました。

「木のおもちゃ 赤い鳥」は、東京おもちゃ美術館公認「日本グッド・トイ委員会選定おもちゃ」への選出など、日本の木のおもちゃの草分け的ブランドの一つとして知られています。

夢伝えるおもちゃを
「赤い鳥」では、シンプルなデザインを基本としつつ、安全で丈夫なおもちゃ、面白くて心温まるおもちゃ、素材を生かしたおもちゃづくりを目指しています。
おもちゃは、私たち大人から子どもたちへの思いや夢を伝えるメッセンジャーであると考えています。
「赤い鳥」のおもちゃがその役割にふさわしいものであるかどうか、常に検証しながらおもちゃづくりを続けています。

発想は子ども目線
おもちゃをデザインするとき、「子どもたちの心を捉える面白さや楽しさとは、どんなことだろう」と、いつも考えを巡らせます。
子どもたちが面白いと思う事柄は、私たち大人とは少し違うはずです。 
子どもたちを魅了するポイントを見つけるために大切なのは、子どもの視点や感覚に近づけるかどうか。
日々子どもたちのそばにいて、彼らの遊びを観察することです。
「赤い鳥」では、デザイナーの山中俊男が造形指導講師として30年以上幼児教育に携わり、子どもたちを身近に観察し続けています。

手づくりの温もり
「赤い鳥」のおもちゃは、神奈川県小田原市にある小さな木工所で作られています。
小田原は昔から木工が盛んなところ。伝統民芸品から現代食卓品まで、小さな木工所のネットワークによってさまざまな木製品が作られており、木のおもちゃもその一つです。
「赤い鳥」の木のおもちゃは、経験豊かで腕の確かな木工職人が一つ一つ丁寧に手づくりしたおもちゃです。

例えば、立方体の積み木。切り出した木片には角が12辺あります。
トゲや欠けを防ぐために手作業で角を丸く落とすのですが、一個の積み木を仕上げるには、一辺ずつ角を落とす作業が12回必要になります。
多彩な形の積み木のセットともなれば、作業内容は何倍にも増えます。
安全で丈夫なおもちゃに仕上げるために、職人たちの手間ひまかけた仕事が積み重ねられているのです。

天然木材の心地良さ
子どものおもちゃには、どんな素材が良いのでしょうか。
「赤い鳥」では、生活の基本である衣食住の素材と同様に、自然な心地良さが大切だと考えています。
触って心地良い。
色つやが心地良い。
音が心地良い。
重さ、固さが心地良い。
だから、「赤い鳥」の木のおもちゃは、国産のブナ材をはじめとした天然木を主に使用しています。

おもちゃの安全・安心
遊ぶ楽しさは、おもちゃの安全・安心があってこそ。
2008年10月から、おもちゃも食品衛生法の対象となり、食品と同等の安全性が求められるようになりました。
「赤い鳥」ではこれまで、おもちゃの形状や材質の安全性や耐久性に充分注意してきました。
しかし、この度の法改正で、特に塗料関係の安全基準がさらに厳しくなったこともあり、おもちゃに使用する塗料を全面的に見直しました。

「赤い鳥」の木のおもちゃは、できるだけ無塗装、無着色にしていますが、木製品には表面の耐久性や衛生管理のため一定の塗装は必要と考えています。
そのため、食品衛生法に適合している自然由来の塗料のみを使用し、必要最小限の表面処理をしています。
一方、カラーインクの安全性が充分に確保できないシルク印刷を用いたおもちゃは生産を中止しました。
そして、シルク印刷に代わる印刷方法として、インクや溶剤を一切使用しないレーザー加工機による処理を採用し、表面の絵柄を焼き付けています。

おもちゃの価格
一般的に「木のおもちゃは値段が高い」という評価があります。
安価な労働力を使って大量生産された海外からの輸入品に対して、国産の木のおもちゃは、零細な工房を営む木工職人たちの高い技術力とモノづくりへのこだわりに支えられています。
「赤い鳥」では、木工職人たちの手仕事に適正な対価で応え、安全と信頼、高い質を備えたモノづくりの伝統と共に歩んでいきたいと考えています。
同時に、過剰な包装や宣伝広告をなくし、お客様に適正な価格でおもちゃをご提供します。